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さよならデンマークその1 北ユランについて 2

北ユランは、住むには覚悟がいる場所なわけですが、観光で訪れなければもったいない場所です。半年でも1年でも、デンマークのどこかに長期滞在する予定があるのでしたら、北ユランに来なければもったいないです。オールボーで疲れて引き返さないで、そこからさらに北へ向かってみてください。意外かもしれませんが、コペンハーゲンから、大田舎のうちの最寄り駅まで、ちゃんと列車が直通でつながっているのです。コペンハーゲンからうちまで片道6時間、スケーエンまでなら7時間かかりますが、それだけの時間をかけても来て損はありません。

ただ、列車で7時間は、列車好きでもなければつまらないですよね。デンマークの列車は、道中の景色がすごくいいわけでもないです。時間をかけてわざわざ行く先が、右も左も分からない田舎というのも、モチベーションがあがらないかと思います。 ですので、北ユランへのアクセスには、デンマークから直接行くよりも、まずノルウェー・スウェーデンに旅行に行き、そこからのフェリー航路でサクッと立ち寄るルートをオススメします。実は北ユランはフェリー航路が豊富で、コペンハーゲンからよりも、実はノルウェー、スウェーデンからの方がアクセスしやすいです。フェリーなので時間はかかりますけれど、列車よりはゆったり旅行できていいと思います。

下の地図の
A=Oslo オスロ(ノルウェー)
B=Frederikshavn フレデリクスハウン(デンマーク)
C=Gøteborg ヨーテボリ(スウェーデン)
D=Hirtshals ヒヨッツシャルス (デンマーク)
E=Kristiandsand クリスチャンサン(ノルウェー)
です。B・D間は鉄路でつながっています。
さらに、これらの航路に加え、アイスランド-フェロー諸島-ヒヨッツシャルスというまさかの航路もあるのです!
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各航路を扱うフェリー運行会社のHP
オスロ・ヨーテボリ-フレデリクスハウン
クリスチャンサン-ヒヨッツシャルス
アイスランド-フェロー諸島-ヒヨッツシャルス
ということで、オスロやヨーテボリを旅行の拠点にして、北ユランにさらっと遊びに行って戻ったり、オスロから北ユラン経由でヨーテボリへ抜けたり、という観光ルートが作れます。これなら日本からの観光でも、北ユランまで行くことは意外と抵抗なくできると思います。

では、北ユランには何があるか?といいますと、あるのは飾らない自然そのまんまの土地と、厳しい自然の中での生活から生み出された芸術です。北ユランには、陶芸・絵画・彫刻・ガラス工芸などの芸術家がたくさん住んでいます。土地柄なのか、ギャラリーを見に行くと、気取らない、飾らない、でもどこか一本芯が通った作品が多いなあと私はなんとなく感じます。のんびり散策して、夏は風に吹かれて青い空を見ながら、冬は荒れる海と暗い空を見ながら、物思いにふけってみるのも一興です。

6月~8月がいちばん過ごしやすく、景色もいちばん美しいといわれる時期ですが、その分観光客も多く、観光客を見に行く旅行になります。この時期は、仲間内で騒ぐのが目的で来る観光客もけっこういる(特にスケーエン)ので、そういうのを避けたい人は、観光地ですがスケーエンほどメジャーではないHirtshals、Aalbaek、Loenstrup、Tversted、Saebyなどをオススメします。時期的なオススメは、ピークを外れていますが過ごしやすい5月と9月です。本当に深く物思いにふけりたいのでしたら11月と1月もある意味オススメです。あのスケーエンですら、その時期は独りになれる場所がわんさかありますので、じっくり考え事をしてください。

詳しくはこちら
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さよならデンマークその1 北ユランについて

もうすぐデンマークを離れるので、時間があって、ブログを書く気もある今のうちに、4年ちょいの滞在経験から感じたことを数回に分けてまとめておこうと思います。まずは私が住んだ、北ユランの話です。ここで言う北ユランとは、オールボーより北の一帯のことで、オールボーは除きます。同じ北ユランでも、オールボーとそれ以外ではすごい違いがあります。オールボーは大学があるだけ、小さくてもそれなりにインターナショナルです。

結論から言いますと、受け入れ「団体」がない場合は、長期滞在には適さない場所です。受け入れ団体というのは、例えば留学先の大学、交換留学先の高校、フォルケホイスコーレ、または私の例のように、インターンシップ先の小学校等です。団体の中の人は、多かれ少なかれ必ず自分の力になってくれますので、そういう人は最初はひとりでも多くいた方がいいです。私はもともと、北ユランを自分で選んで滞在したのではありません。インターン先がたまたま北ユランだっただけです。受け入れ先の学校スタッフや、ホームステイ先の家族がいなければ、ここに長くは住めなかったでしょう。北ユランは大きな日本人ネットワークもなければ、インターナショナル環境もない、ひたすらローカルな地域ですので、例えばワーホリやオペア、ファームステイ目的などで独りでやって来て、滞在先をいちから探すのは、よほどのバイタリティーがないと難しいです。

逆に言えば、なにか受け入れ団体があるのなら、そこを最初の足場にして、大きな街とはひと味もふた味も違う長期滞在が可能です。例えば、デンマーク語を実地で徹底的に磨きたいのなら、北ユランはオススメです。まともに暮らそうとすると、英語だけでは暮らせない場所だからです。現地の人は、デンマーク語で話さないと、心を開きませんし、本音を話しません。いろいろ悩みを打ち明けられる日本人の知り合いも、簡単に会いにいけるほど近くにいませんし、気晴らしに回れるショッピングセンターやカフェも、列車でわざわざ隣町に行かないとありません。その列車も1時間に1本。やたら運賃も高い。結果、デンマーク語が話せない、ただそれだけで自分が孤立して暮らしにくくなります。現地語以外の言葉に心を開かないことは、現地の人が悪いのではなく、誰しもそうなんだと思います。私だって、日本語以外の言語で話すときは、何を話しても説明くさくなって、めんどうくさいですから。なお、それ以前に、英語が話せない人も多いです。博物館や美術館(もちろん私の町にはない)も、案内がことごとくデンマーク語と、観光客用のドイツ語です。Hjoerring市の語学学校は、財源不足と教師・生徒不足で、モジュール3.3から上は合同クラスです。先生はどうしても、モジュール3.5の人をテストに合格させることに力を割かざるを得ないので、早く自力で3.5まで這い上がらないと、先生がまともに面倒をみてくれません。自分が先生とソリが合わなくても、語学学校を変えられないです。学校はそこ1校しかないので。隣のコミューンの語学学校に行こうにも、列車もバスも未発達で、車がなければ簡単には通えません。なお、方言の問題ですが、私はネイティブデンマーク人によると、北ユラン方言を話しているそうですが、コペンハーゲンやオーフスで、方言の問題で意思疎通ができなくて困ったことはありません。意思疎通ができないのはたいていの場合、外国人特有の発音が悪さのほうが原因なので、方言は気にしなくていいと思います。方言丸出し、素晴らしいじゃないですか。…というわけで、いろいろ書きましたが、孤立が嫌なら、何が何でもデンマーク語が話せるようにならざるをえないです。言語は、このくらいの差し迫った必要性にかられて、初めて習得できるのかと私は思いました。

デンマーク語がある程度話せるようになれば、新たなデンマーク人と仲良くなり、新たな足場を作っていくことができます。言い方が悪いですが、「使える」デンマーク人との間に、意識的にネットワークをつくっていくことが、北ユランでは本当に重要になります。「使える」、というのは、自分が活躍できる新たな足場や、より大きく、よりインターナショナルな足場に繋いでくれる人という意味です。逆に、もう完全ローカルな世界に生きていて、外国人の私にも、世界の事情にも全く興味なしという人もいます。そういう人とはネットワークが広がっていかないし、それは仕方ないことです。「田舎人は見識の狭い奴ばかりだ!」なんてやけっぱちにならず、そういう人とはうまく力を抜いて近所付きあいして、懲りずに他の人を探していくことが大事です。

私は絶対に北ユラン人にはなれない、あくまでも外国人であり、いつかはここを出て行く人だったわけで、ローカルな世界だけにどっぷりつかってしまうのは、やはり精神的に辛かったです。どこかにインターナショナルな、もう少し外国人として楽に過ごせる世界とのつながりを保っていたいといつも思っていました。ここで難しいのは、たいていどの人も、こちらからアクションをおこさないと、向こうからはアクションを起こしてこないことです。どこまでめんどうくさいのでしょう~。でも、自分が何もしないで、相手の出方を待っていると、あっという間に孤立します。相手が閉じていようとも、こちらがオーバーなほどに心を開いて、「私は怪しくない、私はあなたに興味がある!」という自分をアピールしまくる必要があります。

北ユランの人は最初はとっつきにくいですが、いったん話せるようになって、自分は怪しい者ではないことが分かってもらえれば、すごく親切にしてくれます。仲良くなった人が、別のだれかを呼んできて、最終的に仕事のチャンスや進学のチャンスにまでつながることだってあるのです。私が進学できた最初のきっかけなんて、こちらで知り合った人が、私が学士までしか持っていないのを勝手に惜しいと思って、デンマークでは学歴がなければ始まらないからと、勝手に大学に電話をかけたことからです。人のつながりが、時にとんでもないものを運んでくるのです。

北ユランの暮らしは、「知らない人同士の社会に、自分も知らない人として入り込む」都会とは違い、「皆が互いを知っている社会に、怪しいよそ者として入り込む」ことを要求されます。いかに自分を信じてもらえるか、そのために、どこまで自分が偏見も心無い言葉も覚悟して思い切り心を開けるか、どれだけたくさん、力になってもらえる現地人に出会えるか、にかかっていると思います。

ただ、外国でわざわざこういう、ローカル社会経験をする意味はあるのかな…?という気はします。近所に住む、外国人の知り合いは、「とにかくデンマークに住んだら、自分の子どもにもインターナショナルな経験をさせることができると思っていた。でもここ(北ユラン)では、ローカルな経験ばかりで、これでは自分の国の中で、ただ田舎に引っ越したのと同じかも。」と言っていて、私も確かにその意見には納得です。

私の場合は、デンマークに4年滞在して、得がたい経験を得られたのは、ここに住んで出会いに恵まれたから以外の何物でもなく、仮にコペンハーゲンやオーフスなどの大きな都市に住んでいたら、予定通り1年で帰国していただろうことを考えると、ここに住んだこと自体に後悔をするどころか、むしろ感謝しています。

もうひとつのLyngby

コペンハーゲン郊外に、Lyngbyという町がありますが、実は北ユランに、もうひとつのLyngbyがあります。正式な名前はNr.Lyngby(北リュンビュー)ですが。北ユランの西海岸で最も大きな観光地、Loekken(ルケン)から、北へ5kmのところにあります。

Nr.Lyngbyに限らず、西海岸は常に押し寄せる砂と、波による海岸浸食とのたたかいを続けてきた場所ばかりで、西海岸を訪れると、私は夏でもどこか物悲しく感じます(物悲しさを超えてなお美しいので、夏にデンマークに滞在される際はぜひ訪れてみてください。)冬は余計に物悲しいです。諸行無常を感じる風景にたくさん出会えます。
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ここには昔、教会があったのですが、砂に耐え切れず、1913年に建物の保護が打ち切られ、海岸からもっと離れた別の場所に、新しい教会が建てられました。古い教会には鐘がついておらず、教会の外に鐘がありました。その鐘だけが、いまも写真のように、ぽつんと残されています。
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鐘の写真。いい感じに錆びています。
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海岸を散歩している人、意外といます…Loekkenまで行くともっといます。
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せっかくなのでLoekkenまで足を運びました。西海岸名物?のBaakeSkagen(スケーエン)にもあります。
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夏になったらぜひ訪れたい地ビール醸造所、Loekken Bryghus
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デンマークでは、同じ名前の町は意外とたくさんあるので、調べてみると結構面白いですよ。

ツリーの買い方・田舎編

デンマークの多くの家庭では、生木のクリスマスツリーを買います。ツリーは、業者が町の広場に売りに来たり、ホームセンターで買ったりできますが、田舎の場合、ツリー農家に直接行って買うこともできます。広大な土地で、いろいろな高さのクリスマスツリーを栽培している農家が郊外にあるのです。

農家で買う場合、立っている木を自分で伐って買うこともできます。この場合、のこぎりが必要です。木が立ったままなので、ツリーの高さや、きれいな円錐形かどうかが分かるので便利です。それに安い。2m以上の木でも、5000円前後で買えてしまいます。

昔、ホストファミリーと迎えた初めてのデンマークのクリスマスは、とんでもないことがたくさん起きました。そのひとつがツリー下敷き寸前事件です。その年は、ホストファミリーの家に親戚が全員集まる年で、家の中に入るギリギリの大きさの、2m以上の大きいツリーを買うと決めていました。そうして、2m以上級のツリーの中からいちばんよさそうな木を選び、ホストパパが伐りました。ホストママとホスト息子達と私はそれを眺めていたのですが…伐り方が悪くて、私とホストママの方向に倒れてきたのです。本当に「跳んで逃げ」ました。ツリーで怪我という、大事なのにマヌケな事態は回避できたのでよかったです。

買ったときから波乱含みのツリーでしたが、2m以上もあると、飾りつけも大変でした。上部のほうは脚立が必須、ひとり遠くから見ている監督がいないと、かざりが簡単に偏ってしまうなど。結局、身の丈相応のツリーがベストです。でもあんな大きなツリーを見せてもらえて、うれしかったです。

Rubjerg Knude

日本の、デンマークの旅行ガイドでは、北ユランはせいぜい最北端のスケーエン(Skagen)が紹介されている程度で、詳しいガイドでもオールボー(Aalborg)とフレデリクスハウン(Frederikshavn)が紹介されるにとどまっています。この3都市は、コペンハーゲンから列車でアクセスできるため、気合と滞在期間の余裕があれば、日本からデンマークに旅行に来て、その3都市まで行くことは難しくありません。でも、私が北ユランで最も面白いと思っている場所は、列車で直接アクセスできない西海岸沿いです。自然現象で出来上がった珍風景が点在し、デザインの国、おとぎの国デンマークのイメージをことこどく壊してくれます。

今日はその珍風景中の珍風景を紹介します。先々週の週末、天気がよかったので、うちから自転車で20kmほど行った先のRubjerg Knudeと呼ばれる場所に行ってきました。地図上の赤く塗りつぶしてある辺りがRubjerg Knudeです。ルンストップ(Lønstrup、地図A地点)という町のすぐ近くにあります。車でアクセスが最も便利ですが、列車でヨアリング(Hjørring、地図B地点)駅まで来て、そこからバスや、貸し自転車で10kmほど走ってもいけます。ルンストップまでまともなキオスクが無いので、自転車で行く場合は、水と食料はあらかじめ、ヨアリングで買っておくといいです。
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自転車で行く場合、途中から自転車道がなくなります。ルンストップは夏は結構な観光地なのですが、残念ながら自転車道がきっちり整備されていません。自動車は横を70-80km/hほど出して走っていきます。安全運転でのんびり自転車をこぐのがおすすめです。Rubjerg Knudeへは、まずルンストップまで行き、そこから標識に沿って南へ走るほうが、道に迷いません。 
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ヨアリングからルンストップへ向かう途中で、怪しげな砂山、Rubjerg Knudeが見えてきます。
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到着。この駐車場から歩くこと15分ほどで、怪しげな砂山の頂上に着きます。
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なんかもう、どこか別の国の砂漠の写真みたいですね。 
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砂山の頂上から見える風景。 
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家が密集しているところが、ルンストップの町です。
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反対側は海です。
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砂山をちょっと降りると、砂に埋もれた灯台があります。今は稼動していません。
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この砂山は、強風などで動いた砂と、海岸の浸食によってできあがったものです。その砂の移動と海岸侵食の勢いはすさまじく、ちょうど1900年に灯台ができたとき、この灯台は海岸から300mも離れたところに建てられたのに、いまや海岸のすぐ隣です。1980年代までは、この灯台のすぐ下にカフェテリアもあったのに、おしよせる砂の勢いが止まらず営業停止。いまは建物のレンガが灯台の足元に転がっているのみです。そして、2020年ごろには、浸食によって、この砂山も灯台もろとも海に飲み込まれるという予想が立っています。観光はお早めに。くわしくは、こちらのHPをどうぞ。なんだか、「諸行無常」という言葉がぴったりの場所です。

ところで、浸食で削られた砂はどこへ行っているかというと、一部はスケーエンのグレーネン岬でまた堆積しているそうです。つまり、スケーエンは年々「伸びている」のです。

おまけ…ルンストップのカフェでいただいた、手作りパイとビヤスク(=ジャガイモ焼酎にナッツやハーブなどを漬けて、長期間寝かせてつくるお酒)。ルンストップは絵画・陶器・ガラス細工のギャラリーや、隠れ家的カフェが多いので、私は結構好きです。 
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Energibyen Frederikshavnのカンファレンス

今日は、お隣のフレデリクスハウン(Frederikshavn)市の、省エネ関連のカンファレンスに参加しました。主に企業と役所対象のカンファレンスでしたが、私も知り合いのツテで、「環境関連のマスター新卒学生」という、謎の肩書きで参加させてもらいました。

このカンファレンスは、フレデリクスハウン市のプロジェクト、"Energibyen Frederikshavn(=Energy city Frederikshavn)"の主催で開催されたものです。このプロジェクトは、フレデリクスハウン中央地域、25000世帯が住む一帯で使用されるエネルギーの"100%"を、2015年までに再生可能エネルギーに代えるというプロジェクトです。なかなか強気なプロジェクトだなあと思ったのですが、すでに2009年の段階で、24%の代替に成功していて、2010年中に40%をめざすそうです。そういえばサムスー島(Samsoe)のエネルギー対策は、日本でも環境・エネルギー問題関係をやっている人には有名になっています。国全体ではなく、自治体で小規模にやれば、100%代替は意外と実現できてしまうものなのかもしれません。印象的だったのが、プロジェクトにかかわっている役所の人たちが、このプロジェクトに情熱を注いでいること。「Energibyプロジェクトって何ですか?」と聞くと、それはもう活き活きと説明してくれました。やらされている役所仕事ではない様子が見てとれました。このプロジェクトの詳細はこちら。英語版のHPは、ページ左上のイングランド国旗をクリックしてください。

カンファレンスでは、4つのプレゼンを見ることができました。ちなみに朝食、コーヒー、昼食つき(うれしかった…)。
・Energibyenプロジェクトの概要と現状(フレデリクスハウン市)
・気候変動に関する調査結果と省エネプロジェクトの効果的なすすめ方(シンクタンク会社CONCITO)
・エナジーフリー住宅について、建築家からの例示と提言
・省エネプロジェクトの経済効果について(SparNord銀行と提携しているコンサルタント会社)

立て続けにデンマーク語のプレゼンを聞き倒すのは、かなり疲れました…。政策の面で興味深かったのが、プロジェクトはちゃんと、役所の外の機関(バスの運行組織やバイオガスプラントなど)をしっかり巻き込んでいることでした。異なる機関同士のコラボが、デンマークはすごく早いし、うまいんだよなあといつも思います。日本の機関同士だと、たとえ利益が一致していたとしても、水面下の相当な根回しがないと、こういうのは成立しなさそうなので。
技術面で興味深かったのは、バイオガスエネルギーをかなりオススメしていることでした。バイオガスは10年位前にちょっと流行って、当時の私もバイオガス関連の研究で卒論を書きました。その後、バイオエタノールに押されてしばらく影を潜めていたと思ったら、復活したようです。そういえば最近送ったPhDの応募案件にも、バイオガス関連が2つありました。どちらか当選(?)したらラッキーだなあと、ついつい思ってしまいました。


カンファレンス終了直後の会場。省エネがテーマのためか、照明がずいぶん少なく、ちょっと太陽が恋しい場内でした。
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それでは皆さん、よい週末を。

週末の現実逃避?ボウリングとSkagenサイクリングツアー

今週末はほんとうに、大息抜きというか大現実逃避というか、とにかくよく話して、身体を動かしました。

金曜日は、Aalborg在住の日本のみなさんと、食事&ボウリング大会。前から、ときどき集まってこうして食事したり、遊んでいるメンバーなのですが、みなさんバックグラウンドはさまざま。Aalborg大学の研究員の方、そのご家族、駐在の方…こうして、異なるバックグラウンドの人と知り合って親しくなる機会は、日本でずっと仕事を続けていたら、自分でよほど積極的に動かない限り、きっとなかったんだろうなあと思います。そもそも日本にいたら、「日本人だから」という理由だけで、人を紹介してもらうことはないですから。私は幸せ者です。そして、ガーター防止柵もつけてもらえた私は、さらに幸せ者です…(^-^)。

土曜日は、平日中に消化しきれなかったことをやり、本当に珍しくよく晴れた日曜日、うちから自転車でスケーエン(Skagen、地図D地点)に行ってきました。往復100km。スケーエンに観光に行く方は、ほとんどが車で行ってしまうと思いますが、簡単に行けてしまうのであんまりおもしろくないです。体力に自信ありで、野趣あふれる観光を!という方は、ぜひ車に自転車を積んで来て、ツバアステ(Tversted、地図A地点)、スキーバラン(Skiberen、地図B地点)、オルベック(Aalbaek、地図C地点)あたりに宿をとり、そこから自転車で行くのがオススメです。うちから自転車でいく場合、オルベックを経由していくので、そこからのサイクリングコースを紹介します。オルベック-スケーエン間は、往復40kmです。
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オルベックにあるFarmFunという小さい動物園にいる、ニッキ、カッちゃん、ヒガシ。
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ビール好きの方は、オルベックに行ったら、ここは必ず行っておきましょう。ベルギービールカフェ、Det Bette Oelhus。私にとっては、ここでおいしいお酒飲んでまったりして帰るか、がんばってスケーエンまで自転車で行くか、選択を迫られる場です。お店も併設していて、店主がベルギーを回って直接買い付けた、めずらしいベルギービールがたくさん売っています。 
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オルベックからスケーエンまでの間に、キオスクは1軒しかなく、そこも閉まっている確率大です。なので、水と食料はオルベックのスーパーSPARで確保しておきます。SPAR前で飼い主を待つ犬。
サイクリングロードは、オルベックからずっと確保されていて、車道を直接走ることはないのでとても安全です。サイクリングロードは始め、車道と併走していますが、このあたりから、車道と分かれて、森へ入っていきます。
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スケーエンへは鉄道でもいけます。車道と分かれてほどなく、フルシー(Hulsig)という町に入り、サイクリングロードと鉄道が併走するようになります。撮り鉄の方にオススメの撮影ポイントです。といっても1時間に上下とも1本しか列車が走らないので、シャッターチャンスを待つのは結構大変。
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鉄道と分かれて、サイクリングロードは森を突き抜けていきます。夏場は、森の中に家を構える人たちが、畑で取れた果物や、井戸水をサイクリングロード沿いで直売していたりします。
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気になるこの写真。なんで伐採しているかというと、この地域の、本来の風景を保護するためだと聞いたことがあります(確証はとれていません)。もともと、この地域は、昔は森ではなかったそうです。では、本来の風景はどういうものかというと…。
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こういうのが本来の風景だそうです。森が無くて、風がビュービュー吹き荒れます。ここは、サイクリングコースの中で最もきつい部分です。道が曲がりくねっていて、常に強い向かい風か横風が吹くからです。つい、哲学くさい考え事をしながらペダルをこいでしまうところです。
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きつい吹きさらしコースを過ぎると、また森に入ります。ここで、Hugormの子どもが道に転がっていました。デンマークの毒ヘビです。道にいてもそのうち踏まれるので、脇に追いやっておきました。しばらく行くと、もう一匹いました。Hugorm日和です。
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やや追い風が幸いして、1時間強でスケーエン到着。カフェで食事。自転車のいいところは、こころおきなくお酒が飲めること。時間とお金に余裕がある人は、ぜひスケーエンブルワリー(Skagen Bryghus)に行ってみてください。デンマーク最北のブルワリーの、海の幸とビールのセットは最高です。
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スケーエンのメインストリート。夏真っ盛りのときは、道にあふれんばかりに人がいるのですが。もう秋ですね。
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スケーエンからさらに北上すれば、デンマーク最北端のグレーネン岬に到着ですが、時間がないので行きません。代わりに、帰り道の途中のホイエン(Hoejen、地図E地点)、通称「旧スケーエン」へ行きました。海はこちらのほうが、グレーネンより荒れ気味で、迫力があります。風もビュービューです。
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最後に、ホイエンの名物、ボーケ(Baake)を見て帰りました。これは、航行する船から見えるように作られた、昔のランドマークタワーです。ホイエンだけでなく、デンマークの西海岸沿いにたくさんあり、形もそれぞれ違います。くわしくはこちら
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帰りは向かい風にやられつつ、またオルベックを経由して、日没前には何とか帰宅しました。お金がなくても、ここでは最高の贅沢ができます。

それにしても、ほんとうに、いい週末でした。

オールボーカーニバル

北ユトランド最大の都市、オールボー(Aalborg)では、毎年5月の最終週にAalborgCarnivalが催されます。今日はその最終日、一般人のグランドパレードが催されました。

デンマークの片田舎の祭りだろうと侮ってはいけません。実は北ヨーロッパ最大級のカーニバルです。グランドパレード参加者は約25000人、見物客は約100000人だそうです。カーニバルについての詳細はオフィシャルサイト(英語)をどうぞ。
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↑ ビール点滴。 


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毎年、グランドカーニバルの後の道路は、酒ビンの破片と缶でぐちゃぐちゃ、参加者は酒を飲みながら歩くので、道路わきでオシッコをする人もたくさん見かけます。この記事を書いている今も、全国ネットのニュースで流れていますが、今年は逮捕者も出ています。一番最後の写真に嫌悪感を抱いた人もいるのではないでしょうか。それでもこのカーニバルがずっと続いているのは、これが1年に1回きりだからだと思います。1年に1度のバカ騒ぎを心待ちにするならバカになって騒げばよし、それを見に行くもよし。でも怪我やトラブルは自己責任。バカ騒ぎが嫌いなら、見に行かなければいいだけのことです。明日の日曜は一斉清掃、月曜には何事も無かったかのように通常の一日が始まります。


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涼しくなる写真

デンマーク全土で気温が20度近くまで上がる日が続いています。遅い春がやっと来たのでしょうか。あんなに待ちわびていた春ですが、急に気温が上がると、たかだか20度でも異常に暑いと感じるのは私だけでしょうか。東京は30度超えだというのに…。

そういうわけで今日は、涼しくなる写真を紹介します。今年の初め、北ユトランドをうずめた?大雪の写真です。
まずは、2009年年末。ホワイトクリスマスの余韻に浸り、雪が降るのを皆喜んでいた頃の写真。
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私は12月30日~1月1日をコペンハーゲンで過ごしましたが、コペンハーゲンのあまりの雪の無さ、あまりの暖かさに驚きました。デンマーク全体で九州ほどの面積しかないのに、何故こうも天気が違うのだ?と(逆にシェラン地方は極寒なのに、ユトランド地方はそうでもないこともあります。)。一方、その間も北ユトランドはさらに雪が降り積もり、そのまま仕事始めを迎えてしまいました。1月5日、雪はピークに達し、列車が止まり、バスもいつ来るか分からない&間引き運転、車を出すのも難しい状態になりました。私は数日間、大学に行けませんでした。町の店も、従業員が出勤できないので、ほとんどの店が閉店しました。スーパーもあからさまに品薄で、この地域の物流がマヒ気味なのがよく分かりました。あのままずっと何日も雪が降り続けていたらどうなっていたのだろうと思うと、正直怖かったです。多くの人が不安な気持ちを抱えていたのか、その数日後、雪がやんで晴れた日には、実にたくさんの人が外を散歩していて、おたがいに、労をねぎらうように自然に挨拶しあえたことを今でも覚えています。

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久々に列車で大学に向かうと、リムフィヨルドが凍っていました。(リムフィヨルドはここ。)
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・・・涼しくなりました?


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鹿を轢きそうになりました。

友人と、私の運転でスケーエン(Skagen)に行きました。

以前の日記にも書いたとおり、この時期は特に野生動物、とりわけ発情期の鹿が道路に出てきやすいので、明け方と夕暮れ時の運転はほんとうに気をつけないといけません。大きい鹿に派手にぶつかれば、車は大破してしまいます。死なせてしなせてしまった鹿の処理も大変です。

Skagenに向かう途中で、幹線道路のすぐ脇に佇む鹿を3匹見つけました。嫌な予感がしました。帰り道、道路を突然横切る鹿に遭遇しました。ほんとうに、暗い森からヒュッと出てきたのです。もう少し出会うタイミングが悪かったら、轢いてしまうところでした。


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プロフィール

syltetoejsglas

Author:syltetoejsglas
はじめまして。syltetoejsglas (デンマーク語で「ジャムの瓶」の意)です。大学でジャム瓶を使って実験をしていたので、こういう名前です。
現在、デンマークでの大学院生生活を終え、プータロー生活を1年近く大満喫の後、日本帰国。4月から専門職で社会人復帰しています。
このブログは、デンマークなのにデンマーク人にすらデンマークと思われていない(?)デンマーク最北部での野趣あふれる生活を懐かしみつつ、私のいまだ不慣れな日本での日常生活を淡々と綴るものです。

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