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今さら書く、ノール岬への旅 第7回

6月17日
ヘルシンキ行きの夜行列車は、夕方の発車だったので、ホステルをゆっくりチェックアウトして、ロヴァニエミ市内にある北方民族博物館・アルクティクム(Arktikum)へ行きました。博物館の詳細はこちら(日本語)。この博物館は、スカンジナビア半島北部に住むサーメだけでなく、他の地域民族も含めた、北方民族に関する歴史や生活と、北極圏でのいろいろな観測・研究の成果を紹介している博物館です。展示の解説が丁寧で、私個人の興味をとてもくずぐるものが多く、私は楽しめました。が、万人うけする展示ではないという印象をもちました。興味がない人にはとことんつまらないかもしれません。展示以外の見どころは、博物館自体の建築デザインです。長いトンネル型の建物の両脇に展示室があるつくりで、トンネルの終点(写真)が、すごくいいデザインだなあと思いました。 
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博物館のあとは、町でおみやげと食料調達です。おみやげは、トナカイの肉です。トナカイ肉料理は、ロヴァニエミがあるラップランド地方の名物料理です。レストランで食べようかと思ったのですが、現地の人が、缶詰で作れば簡単だよーと言うので、トナカイ肉の缶詰とソースを買っていくことにしました。
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ロヴァニエミ駅に到着。駅は、町の中心部からやや離れたところにあります。
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こちらが、ヘルシンキ行きの夜行列車です。発車時刻までだいぶあったのですが、ザックをはやく下ろしたかったので、さっさと乗りこんでしまいました。
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フィンランドの公用語は2つ。フィンランド語とスウェーデン語です。なので、標識や看板は、いつも2ヶ国語表記になっています。「Helsingfors」というのは、スウェーデン語でヘルシンキのことを指すわけですが、旅行者には正直紛らわしいです。地名くらいは統一してもいいのでは?と思いました。でも、それだけ、どちらの言語も大切にされているし、おたがい譲らないということでしょうか。
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これが2等寝台車両の車内です。本来は3人用で、写真左の白い壁が折りたたみベッドになっています。が、ラッキーなことに、私の部屋には私以外誰も乗ってこないことが判明。コンパートメントを贅沢に使わせていただきました。ちなみに、部屋に洗面台までついているのに、トイレは「線路直まき式」。つまり、使用後にレバーを押すと、トイレの底が開いて、モノが全部線路に落ちるわけです。10年前に乗ったシベリア鉄道を思い起こさせるトイレでした。ハイテクとレトロの混在する楽しい列車でした。普通、この手のトイレは、駅が近づくと、車掌がトイレの鍵を閉めて客が入れないようにし、ホーム前線路が大変なことになるのを防ぐのですが、鍵をかけに来た気配が全く無かったです。大丈夫だったのでしょうか…?なお、寝台ではない一般車両もついていて、そちらにすればさらに安く移動できます。でも私は「寝台に乗る」のが旅の目的のひとつなので、そこは妥協しませんでした。
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食事は安く、しかしたんぱく質、炭水化物、ビタミンを可能な限りバランスよくとるのが私のモットーです。写真上から時計回りに、カレリアパイ、チーズ、トマトです。このチーズはデンマークでは見たことがありません。本当はどうやって食べるのか分かりませんでしたが、そのまま食べてみたら、モッツァレラチーズのような味でした。
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お土産に買ったトナカイ缶。トナカイは、フィンランド語でポロンリハ(PORONLIHAA)と言うそうです。
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車窓からの光景。列車は快適だったのですが、景色はずっとこんな感じで、平坦で変化が無くて、先にスウェーデンの鉄道で絶景を見てしまった私は、イマイチ感動しませんでした。ヘルシンキには早朝に到着するので、早めに寝ました。
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明日は、いよいよヘルシンキに到着します。

*おまけ*
最近になってやっと、トナカイ缶でトナカイ料理を作ってみました。レシピはこちらのサイトを参考にさせていただきました。缶は色違いで3種類あって、何がどう違うんだと思ったら、緑がペースト状、青がこま切れ、黄色が塊肉でした。レシピにはベーコンで味付けと書いてありましたが、肉に味付けがしてあったので、軽くフライパンで温めるだけにとどめました。
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というわけで、こちらが出来あがりです。マッシュポテトとトナカイ肉を、ベリーのソースでいただきます。トナカイは羊の肉のような、ややクセがある味でした。ベリーのソースは、要はパンに塗るジャムみたいなものです。肉とジャムってどうよ?と思いましたが、これがすごく合っていて、ハマリました。
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新しいTVドラマ、「Borgen」が始まりました。

昨晩から、DR1(デンマーク国営放送)で、新しいTVドラマシリーズがはじまりました。
「Borgen(=The castle)」というタイトルなのですが、これは、デンマークで国会議事堂として使われている、クリスチャンスボー城のことを指しています。そう、今回のドラマは政治ものです。一言で言うと、「今度こそハマるかもしれません。」。Borgenのホームページはこちら(デンマーク語)。

デンマークのTVドラマシリーズは、正直言って、続けて見たことがありませんでした。せいぜい一話完結のKLOVN(ドラマではないかもしれませんが)シリーズを見た程度。そもそもデンマークに住み始めの頃は、デンマーク語が分かるわけないので、ドラマのストーリーが全く理解できず、ドラマを見る気は起こりませんでした。また、デンマーク語が分かり始めてからも、ドラマの時代背景、社会背景が分かっていないので、見てもあまり印象に残らず、途中で飽きて見なくなりました。今回は全話見てみようかと、やる気が沸きました。もちろん、分からないところがいっぱい出てきて、途中でリタイヤの可能性もありますが…。

主人公は、デンマークのとある政党、(Moderate党、むりやり訳すと穏健党かな)のリーダーの女性、Birgitte。総選挙を間近に控えた日から、ドラマがスタートします。現政権与党であるリベラル党のリーダー、Lars Hesselboeの夫人の金銭スキャンダルにより、リベラル党は票を失い、Birgitteの党が多数票を獲得して、Birgitteはデンマークの新しい首相になります。

彼女の周りでおこる政治劇や、彼女が政治的成功と自分の家庭をどう両立していくか、といったところが、このドラマの見所なのかな?と、第1話を見ていて感じました。そういう伏線がいっぱいあったので。

また、あまりよくまだ実体が分からないのですが、彼女の周りにキーパーソンが2人いて、この人たちがどう関わってくるのかが気になるところです。ひとりは、彼女の政党のメディアアドバイザーのKasperという男性。もうひとりが、テレビ局の報道部の女性、Katrine。彼女はまだ29歳の若手ですが、その才能を買われて、総選挙前の政治討論番組(デンマークに実際に存在する特別番組で、総選挙の前に、各政党の代表が意見を言い合うもの。)の司会を務めます。その一方、第1話でいきなり、彼女は恋人を亡くしました。これからどうなってしまうのか気になるところです。

*追記
火曜日、ドラマの第1回の再放送がやっていて、話がいまいちつながらなかった所を確認しました。
Katrineのなくなった恋人のOleは、リベラル党の顧問、そしてKatrineとKasperは知り合いです。KatrineとOleが会っている最中にOleが急死、困ったKatrineはKasperに電話。Katrineは「その場にいなかった」ことにし、(たぶん、Katrineはジャーナリストという身分上、特定の党の顧問とプライベートにお付き合いをすることはモラル上?問題があるので、隠れて付き合っていたと思われます。そこの細かい事情は私では理解しきれず…。)Kasperは、Katrineが現場にいた証拠を隠滅する途中で、Oleが持っていた、リベラル党党首夫人(首相夫人)の金銭スキャンダルの決定的な証拠を見つけました。それをKasperはBirgitteの所へもっていき、穏健党の票獲得のために、スキャンダルをばらすように仕向けるのですが、Birgitteは拒否。Kasperは別の労働党の党首とつながり、その証拠を渡します。労働党党首は、総選挙前の政治討論番組でスキャンダルを暴露。Birgitteは、労働党とつながったKasperを解雇。そしてKatrineは、恋人が死んだにもかかわらず、自身のキャリアのために、それを誰にもいえない状態…。うーん、今週末が楽しみです。

Energibyen Frederikshavnのカンファレンス

今日は、お隣のフレデリクスハウン(Frederikshavn)市の、省エネ関連のカンファレンスに参加しました。主に企業と役所対象のカンファレンスでしたが、私も知り合いのツテで、「環境関連のマスター新卒学生」という、謎の肩書きで参加させてもらいました。

このカンファレンスは、フレデリクスハウン市のプロジェクト、"Energibyen Frederikshavn(=Energy city Frederikshavn)"の主催で開催されたものです。このプロジェクトは、フレデリクスハウン中央地域、25000世帯が住む一帯で使用されるエネルギーの"100%"を、2015年までに再生可能エネルギーに代えるというプロジェクトです。なかなか強気なプロジェクトだなあと思ったのですが、すでに2009年の段階で、24%の代替に成功していて、2010年中に40%をめざすそうです。そういえばサムスー島(Samsoe)のエネルギー対策は、日本でも環境・エネルギー問題関係をやっている人には有名になっています。国全体ではなく、自治体で小規模にやれば、100%代替は意外と実現できてしまうものなのかもしれません。印象的だったのが、プロジェクトにかかわっている役所の人たちが、このプロジェクトに情熱を注いでいること。「Energibyプロジェクトって何ですか?」と聞くと、それはもう活き活きと説明してくれました。やらされている役所仕事ではない様子が見てとれました。このプロジェクトの詳細はこちら。英語版のHPは、ページ左上のイングランド国旗をクリックしてください。

カンファレンスでは、4つのプレゼンを見ることができました。ちなみに朝食、コーヒー、昼食つき(うれしかった…)。
・Energibyenプロジェクトの概要と現状(フレデリクスハウン市)
・気候変動に関する調査結果と省エネプロジェクトの効果的なすすめ方(シンクタンク会社CONCITO)
・エナジーフリー住宅について、建築家からの例示と提言
・省エネプロジェクトの経済効果について(SparNord銀行と提携しているコンサルタント会社)

立て続けにデンマーク語のプレゼンを聞き倒すのは、かなり疲れました…。政策の面で興味深かったのが、プロジェクトはちゃんと、役所の外の機関(バスの運行組織やバイオガスプラントなど)をしっかり巻き込んでいることでした。異なる機関同士のコラボが、デンマークはすごく早いし、うまいんだよなあといつも思います。日本の機関同士だと、たとえ利益が一致していたとしても、水面下の相当な根回しがないと、こういうのは成立しなさそうなので。
技術面で興味深かったのは、バイオガスエネルギーをかなりオススメしていることでした。バイオガスは10年位前にちょっと流行って、当時の私もバイオガス関連の研究で卒論を書きました。その後、バイオエタノールに押されてしばらく影を潜めていたと思ったら、復活したようです。そういえば最近送ったPhDの応募案件にも、バイオガス関連が2つありました。どちらか当選(?)したらラッキーだなあと、ついつい思ってしまいました。


カンファレンス終了直後の会場。省エネがテーマのためか、照明がずいぶん少なく、ちょっと太陽が恋しい場内でした。
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それでは皆さん、よい週末を。

今さら書く、ノール岬への旅 第6回

6月16日

ロヴァニエミは、フィンランドの北部、ちょうど北極圏に入る手前に位置する市で、人口は6万人です。北極圏は、北緯66度33分より北を指し、北極圏内は、夏は白夜、冬は極夜(一日中太陽が昇らない)になります。
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ロヴァニエミから少し北に行ったところには、サンタクロース村があり、サンタクロースが住んでいます。サンタクロースのボスはグリーンランドに住んでいるそうなんですが、今回はフィンランドの公認サンタクロースに会いに行きました。ちなみに日本の公認サンタクロースは、パラダイス山元さんです。

この建物の中に、サンタクロースがいます。あの長いひげの、ほんとうにイメージどおりのサンタクロースです。サンタクロースのオフィスが建物内にあり、そこで個別に対談ができます。その対談の様子はビデオ撮影されています(後で知りました)。対談の後にサンタクロースと写真撮影をし、欲しい人はその写真や、ビデオの入ったUSBスティックをショップで買います。私が持っている四角い封筒が、その写真です。25ユーロ。サンタクロースは商魂もたくましいです。でもここまで来たら、高くたって写真が欲しいですよねえ。サンタクロースは何語でも話せるようです。私の前に順番待ちしていた家族連れとはドイツ語で話していましたし、私のときは日本語でした。英語とフィンランド語は間違いなく話せるでしょうから、いったい何ヶ国語話せるのか…さすが世界のサンタクロースです。
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サンタクロース村には郵便局があり、ここから郵便を送ることができます。すぐに届けてくれる一般郵便と、クリスマスの時期に届けてくれる特別郵便(料金は普通郵便と同じ)があります。クリスマスカードやはがきも豊富。せっかくなので、2010年のクリスマスカードを、ここで全部書いてきました。また、ここには、送り先と言語を選択すると、クリスマスにサンタから手紙が届くというサービスもあります。日本語版の手紙もしっかりあります。こちらは1通7ユーロです。

黙々と手紙を書く皆さん。
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世界中から、サンタ宛に送られてきた手紙が、ここに集まってきます。
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窓口のおねえさん。ニッサという、サンタの手伝いをする小人の格好を模しています。
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ちなみに、サンタクロース村の中に、ちょうど北極圏の境界線、北緯66度33分線が走っています。こうやって、北極線をまたぐのもまた、何の意味も無くて乙です。
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サンタクロース村自体は、手紙を書く時間も含めて3時間もあれば回れるので、連泊しないで、ロヴァニエミから列車に乗って他の都市へ移動してしまうのもアリです。が、私は若くないのでもう一泊しました…。村から戻って一眠りして、町を散策。夜はせっかくなので、真夜中の太陽リベンジということで、オウナスヴァーラの丘(冬はスキー場)に登ってみました。途中で道が分からなくなって、通りすがりの女の子に道を聞いたら、丘の途中のスポーツセンターまで行く途中だというので、そのままおしゃべりしながら一緒に歩きました。彼女の友達はアニメが大好きで、大好きすぎて日本のアキバに旅行に行ったそうです。アニメの威力はすごいものがありますね。
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22:30ごろの写真。いつまでも明るい。しかも北に太陽があります。私にとっては不思議な光景ですが、この辺りに住んでいる人には当たり前の光景なわけで。このあたりに住んでいる子どもは、太陽は東から上って西に沈むなんて単純に思ってないんでしょうね。
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このまま0:00まで頂上にいようかと思いましたが、蚊があまりにも多かったので下りました。ホステルに帰る途中の橋にはたくさんの観光客が。みんな、真夜中の太陽を見に集まってきていたのです。
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というわけで、真夜中の太陽リベンジです。
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明日は、再び鉄道で、フィンランドの首都ヘルシンキへ向かいます。




週末の現実逃避?ボウリングとSkagenサイクリングツアー

今週末はほんとうに、大息抜きというか大現実逃避というか、とにかくよく話して、身体を動かしました。

金曜日は、Aalborg在住の日本のみなさんと、食事&ボウリング大会。前から、ときどき集まってこうして食事したり、遊んでいるメンバーなのですが、みなさんバックグラウンドはさまざま。Aalborg大学の研究員の方、そのご家族、駐在の方…こうして、異なるバックグラウンドの人と知り合って親しくなる機会は、日本でずっと仕事を続けていたら、自分でよほど積極的に動かない限り、きっとなかったんだろうなあと思います。そもそも日本にいたら、「日本人だから」という理由だけで、人を紹介してもらうことはないですから。私は幸せ者です。そして、ガーター防止柵もつけてもらえた私は、さらに幸せ者です…(^-^)。

土曜日は、平日中に消化しきれなかったことをやり、本当に珍しくよく晴れた日曜日、うちから自転車でスケーエン(Skagen、地図D地点)に行ってきました。往復100km。スケーエンに観光に行く方は、ほとんどが車で行ってしまうと思いますが、簡単に行けてしまうのであんまりおもしろくないです。体力に自信ありで、野趣あふれる観光を!という方は、ぜひ車に自転車を積んで来て、ツバアステ(Tversted、地図A地点)、スキーバラン(Skiberen、地図B地点)、オルベック(Aalbaek、地図C地点)あたりに宿をとり、そこから自転車で行くのがオススメです。うちから自転車でいく場合、オルベックを経由していくので、そこからのサイクリングコースを紹介します。オルベック-スケーエン間は、往復40kmです。
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オルベックにあるFarmFunという小さい動物園にいる、ニッキ、カッちゃん、ヒガシ。
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ビール好きの方は、オルベックに行ったら、ここは必ず行っておきましょう。ベルギービールカフェ、Det Bette Oelhus。私にとっては、ここでおいしいお酒飲んでまったりして帰るか、がんばってスケーエンまで自転車で行くか、選択を迫られる場です。お店も併設していて、店主がベルギーを回って直接買い付けた、めずらしいベルギービールがたくさん売っています。 
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オルベックからスケーエンまでの間に、キオスクは1軒しかなく、そこも閉まっている確率大です。なので、水と食料はオルベックのスーパーSPARで確保しておきます。SPAR前で飼い主を待つ犬。
サイクリングロードは、オルベックからずっと確保されていて、車道を直接走ることはないのでとても安全です。サイクリングロードは始め、車道と併走していますが、このあたりから、車道と分かれて、森へ入っていきます。
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スケーエンへは鉄道でもいけます。車道と分かれてほどなく、フルシー(Hulsig)という町に入り、サイクリングロードと鉄道が併走するようになります。撮り鉄の方にオススメの撮影ポイントです。といっても1時間に上下とも1本しか列車が走らないので、シャッターチャンスを待つのは結構大変。
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鉄道と分かれて、サイクリングロードは森を突き抜けていきます。夏場は、森の中に家を構える人たちが、畑で取れた果物や、井戸水をサイクリングロード沿いで直売していたりします。
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気になるこの写真。なんで伐採しているかというと、この地域の、本来の風景を保護するためだと聞いたことがあります(確証はとれていません)。もともと、この地域は、昔は森ではなかったそうです。では、本来の風景はどういうものかというと…。
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こういうのが本来の風景だそうです。森が無くて、風がビュービュー吹き荒れます。ここは、サイクリングコースの中で最もきつい部分です。道が曲がりくねっていて、常に強い向かい風か横風が吹くからです。つい、哲学くさい考え事をしながらペダルをこいでしまうところです。
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きつい吹きさらしコースを過ぎると、また森に入ります。ここで、Hugormの子どもが道に転がっていました。デンマークの毒ヘビです。道にいてもそのうち踏まれるので、脇に追いやっておきました。しばらく行くと、もう一匹いました。Hugorm日和です。
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やや追い風が幸いして、1時間強でスケーエン到着。カフェで食事。自転車のいいところは、こころおきなくお酒が飲めること。時間とお金に余裕がある人は、ぜひスケーエンブルワリー(Skagen Bryghus)に行ってみてください。デンマーク最北のブルワリーの、海の幸とビールのセットは最高です。
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スケーエンのメインストリート。夏真っ盛りのときは、道にあふれんばかりに人がいるのですが。もう秋ですね。
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スケーエンからさらに北上すれば、デンマーク最北端のグレーネン岬に到着ですが、時間がないので行きません。代わりに、帰り道の途中のホイエン(Hoejen、地図E地点)、通称「旧スケーエン」へ行きました。海はこちらのほうが、グレーネンより荒れ気味で、迫力があります。風もビュービューです。
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最後に、ホイエンの名物、ボーケ(Baake)を見て帰りました。これは、航行する船から見えるように作られた、昔のランドマークタワーです。ホイエンだけでなく、デンマークの西海岸沿いにたくさんあり、形もそれぞれ違います。くわしくはこちら
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帰りは向かい風にやられつつ、またオルベックを経由して、日没前には何とか帰宅しました。お金がなくても、ここでは最高の贅沢ができます。

それにしても、ほんとうに、いい週末でした。

ニュースを見る目

昨日のDR1(TV2だったかも)の夜のニュースで、竹島問題のことが話題になっていました。といっても、韓国側の主張だけで、日本側の主張はぜんぜんなく、もやもやを通り越して、これは何の目的で流したのかのほうが気になってしまうようなニュースでした。

人に考えさせるニュースを作るなら、両方の言い分がなければ偏った考えしかもてないのに、デンマークでテレビニュースを見ていると、こういう、片側からの言い分だけで終わるニュースが多いような気がします。特に、弱者が当事者になっている問題。たとえば、医師や看護師が足りなくて、手術をするのに3年待ち、なんとかしてください!というようなニュースです。確かにかわいそうだと思います。では、政府の医療担当部門の言い分は?と思うのです。なんとかしてください!でニュースは終わり。

新聞だと、もう少し双方の言い分が書いてあって、まだいいのですが。果たして、テレビニュースを見て、ある事件に興味を持って、まともに新聞を読んで詳細を知ろうという人は、どのくらいいるのだろうと考えてしまいます。私も正直、辞書を片手に新聞を読むのは、よほど興味深い記事でもない限り、面倒くさいです。

デンマーク語のリスニング力を高めようと、テレビニュースを見る日々が続いていましたが、なんか自分の、第3者の立場からの目が曇りそうで怖いなあと思っています。両方の当事者の言い分を聞いて、第3者ならではの考え方・意見・発想を出すチャンスを、早い短い分かりやすいが求められるテレビニュースに求めるほうがおかしいのかしら…。もうちょっとがんばって新聞も読もうと思った日でした。

では皆さん、よい週末を。

長い月曜日

最近、ブログには3ヶ月前の旅行のことを書いていますが、日常はというと、毎日求職活動をしています。探しているのは、これまでどおり、環境エンジニアリング関連の仕事と、*PhDポストです。(*デンマークの大学のPhDポストは、給与が出ます。仕事内容がやや特殊な契約社員のイメージです。そのかわり、自分の思い通りの研究ができるとは限りません。このPhDの話はまたいずれブログに書こうと思います。)

月曜日、某大学のPhDポストに応募書類を送りました。たまたまネットで求人を見つけ、おまけに、修士で土壌関係を勉強した人求む!とあり、私の専攻ズバリでした。詳細を電話で聞いたら、50人近くの人が連絡を取ってきているとのこと。うーん無理かな~ここの大学の出身でもないしな~と思いました。でも、この求人を見つけたのもなにかの縁だと思ったので、あとで後悔しないように送りました。仕事には、能力はもちろん必要ですが、応募するのも採用するのも「人」がやること。最終的に採用されるかどうかは、結局のところ、縁と時の運です。

こう、無職&収入なし生活の割に、意外とのらりくらり構えていられるのは、私の周りのデンマーク人が相当好意的に、私の求職活動を応援してくれているからです。それに、先月日本に帰ったときに、いろいろな人から「所詮、仕事は縁。考えすぎて無駄に自分と周りを不幸にしないように。」と念を押されたからです。つまり、「採用されないのを自分の能力のせいにしても、自分を責めて潰してしまうだけ。」「採用されないのを周りの不可抗力のせいにしても、自分も周りの人も不幸になるだけ。」と念を押されているのです。

考えれば、仕事が見つからない理由はいくらでも言えるんです。
仕事が見つからないのは、
私の語学力が足りないせい
私の成績がよくないせい
私のアピール力が低いせい
リーマンショックがあったせい
デンマークの就職にはコネが有効なせい
結婚ビザのない私を採用すれば、会社はいちいち、めんどうくさい就労ビザが必要になるせい
…それが本当に正しかったとしても、それを口にしたところで、ただ自分と周りを不幸にするだけなんです。だから言わない。

月曜日、書類を送った後で、どっと疲れが出てしまい、その日は一日お休みにして、元ホストファミリーのところにお茶をしに行きました。私が書類を送った話から、話がなぜか、世の中の「アンフェア」についてになりました。彼らは、私がデンマークで就労するにはビザが必要で、ポジティブリストに載った特殊職(=医者とか、デンマーク人だけでは足りないかつ、それなりの高学歴を要する職。修士あがりのエンジニアも微妙ながらここに入る。PhDポストには、博士用のビザがある。)でなければビザがおりないことを知っており、そのことについて言及したわけです。その一方で、EU出身者はEU内なら、就労も居住も自由です。でも、EUをひとつの国みたいなものと考えれば、この事実がアンフェアかどうかは微妙ですし、そもそもアンフェアというものは決して100%なくなるものではないです。違って当たり前、違ってなんぼの人間同士が暮らす社会に、完全な平等なんてあるわけない。そのアンフェアに怒って、自暴自棄になったり、文句のかたまりになったり、爆弾を投げる人もいるけれど、根本的な解決にはならない。どんなポジションでも、そこに立った自分を受け入れて、そこからできる限りの事をするしか、もうないよな~と私は思っていて、それを正直に話しました。いまの私の場合は、ひたすら職を探して応募するしかないし、ダメなら日本に帰ってまた仕事を探すだけ。とりあえず日本に屋根つきの家もある。そう考えると、自分はけっこう自由度が高いし、幸せな奴ではないかと。

彼らは、私が日本に帰る日が、ひょっとしたら来るかもしれないことを本当に寂しがってます。でも、「そうなっても今生の別れではないし、飛行機とパスポートで会いにいけるわけだし。日本がそれなりの民主主義国で、それなりの先進国で、それなりに国際理解があってラッキーだよね。」と言ったら、笑っていました。

さて、もっとがんばれたのに!と後悔だけはしないように、明日からも求職活動に励もうと思います。

今さら書く、ノール岬への旅 第5回

6月15日深夜、旅の目的であったノール岬を離れ、バスでフィンランドのロヴァニエミに向かいました。総走行距離、約500km。東京から大阪まで車で一気に移動する感じです。

深夜といえども、白夜なので明るいままです。これは午前2:00の写真。
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ノール岬を離れて約1時間後、バスはホニングスヴォーグへ戻りました。ここで運転手さんが「では私は家に帰ります。5時ごろ別の運転手が来ますので。」といって、家に帰っていきました。乗客はバスの中で5時ごろまで待機でした(笑)。外の気温は3度、バスのエンジンはもちろん切られてしまったので、めちゃくちゃ寒かったです。私は持っていた新聞紙にくるまって寝ていました。トイレがバスの中についていたのが幸いでした。

さて、寝転がっていると、ほんとうに5時ごろ、新しい運転手さんが来ました。私は「すごい、言ったとおりだった。」と感動しました。なにげに、もう来ないんじゃないかと思っていたので。運転手さんは、バーコード頭が印象的な、フィンランド人のきさくなおじさんでした。フィンランドにもバーコードスタイルは存在するのか…と思いつつ、バスが出発。
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ノルウェー・フィンランド間の国境を通過するところを見たかったのに、いつの間にか寝てしまい、起きたらフィンランドに入っていました。これは国境を越えてしばらく行った、途中休憩先の写真。もう看板に何が書いてあるのか、さっぱり分かりません。(*デンマーク・スウェーデン・ノルウェー語は互いに似ているので、どれかひとつの言語が分かれば、他の2言語で書いてあることもおおよそ理解できます。フィンランド語はまったく似ていません。)
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気がつけば道の左右に森が。森があるって、やっぱりいいですね。
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フィンランドに入ってからは、こういう、森の中に道しかないというところをずっと走っていました。突然湖が現れては、また森の中の繰り返しでした。
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川のように見えますが、湖です。フィンランドで湖といえば南部のカレリア地方が有名ですが、北部も美しい湖が多いです。特に「イナリ湖」は大きくて本当に美しかったです!
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ロヴァニエミまで、あと250km。
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17:00ごろ、ロヴァニエミに到着しました。ホステルに荷物を置いて、スーパーに買出しに行きました。この旅では、乗り物に贅沢にお金を使った分、これまでの食事はすべて家からの持ち込みでまかなってきました。毎日3食、りんごとパンとチーズとビタミン剤(笑)。その持ち込み分がなくなったので、フィンランドで新たに買出しです。フィンランドは他の北欧3国と食文化がかなり違うと聞いていたので、買出しは楽しみのひとつでした。そして見つけたのがこれ、Karjalan Piirakka(カレリアパイ)。ミルクで煮た米を、ライ麦生地で包んで焼いたものです。二つで1~1.5ユーロぐらいが相場のようですが、ロヴァニエミのスーパーは閉店間際に入ったためか、7個を2ユーロで売ってくれて、私の財布に優しかったのでした。ちなみに2つも食べればおなかいっぱいになります。味は、素朴な塩味にミルクの甘さが意外と合っていて、とてもおいしいです。
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明日は、ロヴァニエミに滞在し、本場の?サンタクロースに会いに行きます。つづく。

今さら書く、ノール岬への旅 第4回

6月14日。けっこうぐっすり眠って、9:00ごろ目がさめました。外に出てみると、前日は、岩山の間をすり抜けるような感じで船が進んでいましたが、その岩山もまばらになり、風景が一段とさみしくなっていました。

こんなところに、よく風車を建てたなあ…。
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11:00ごろの写真。船はまもなくホニングスヴォーグに到着します。
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11:45、定刻どおりにホニングスヴォーグに到着しました。北緯71度。北極から2110km。まずは観光案内所に行き、ノール岬行きの路線バスの発車時刻を聞きました。日本のガイドブックには11:00と21:45と書いてあり、ここで10時間も何してたらよいかしら…?と思っていたのですが、17:00にもバスがあると分かり、5時間待ちで済みました。しかし、雨も降っていましたし、ザックをしょって6時間もうろうろするのは疲れると思い、停泊中の船に戻って、事情を話して、船がホニングスヴォーグを出発する15:15まで、船の中で待たせてもらうことにしました。快く応じてくれましたし、じつは、チェックアウトは船の出発ぎりぎりでOK、自分の船室もぎりぎりまで使ってOKだったとのことでした。

観光案内所の前のトロル像。ノルウェーに住む妖精らしいです。怖い。
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どこの港でも、船は数時間、荷物の積み下ろしのために停泊します。この停泊中に、旅客はエクスカーションツアーに参加したり(有料)、自由に町を散策したりすることができます。ちなみにホニングスヴォーグのエクスカーションはもちろん、ノール岬見学ツアーです。私はこのツアーに便乗することはできません。なぜなら、ノール岬から直接フィンランドに行くから、そしてこのツアーは高いからです。
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15:15、船が去っていきました。この船に乗ることができて、本当によかったです。船は今度は東へ進み、ロシア国境に近いヒルケネスというところまで行き、また南へ折り返します。歳をとったら、ぜひ全行程を乗ってみたい!
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バスの出発まであと2時間。せっかくなので、ホニングスヴォーグの町を歩いてみました。印象的なのは、山に木が全然生えていない(生えない)ことと、カラフルな家々。自然の色が灰色系ばかりなので、家の色がいっそう映えます。
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ホニングスヴォーグ教会。木造の、小ぢんまりした教会です。
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雨が本降りになってきたので、観光案内所でバスを待たせてもらいました。17:00、バスが到着。バスの中で、バスの運賃とノールカップホール入場料を合わせた金額を払います。このあたりに住む人も利用している路線バスで、バスにゆられながら、ここでの暮らしは一体どういう暮らしなんだろうと考えていました。ボーっと考えている脇を、野生のトナカイが走っていきます。
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45分ほどで、ノール岬に到着。ノールカップホールと呼ばれるこの建物だけが、崖にぽつんと建っています。
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中には、「ヨーロッパ最北○○」がたくさんあります。最北教会、最北郵便局、最北シアター、最北タイ博物館(タイ国王ノール岬訪問記念)、最北ホテル、最北バー(写真)…。ちなみに、最北シアターで無料で見られる映像はオススメです。この地域の1年の生活と、ノールカップ周辺の様子を、ドキュメンタリー調にまとめた映像ですが、シリアスとコミカルを織り交ぜた映像がすごくいいです。この手の無料映像で印象に残るものは、私にはそうそうないのですが、これはDVDを買って帰ろうと思ったくらい。
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そして、ノールカップホールの向こうには、この有名なモニュメントがあります。よじ登ってはいけません。その向こうは水平線のみ。ここが、ヨーロッパの最北端です。
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写真も撮って、最北郵便局からはがきも送って、あとは、真夜中の沈まない太陽を見て、フィンランド行きのバス(夜中1:00発)を待つのみです。やることが尽きたので、ひたすら散策。でも外の気温は3度だったので、すぐ寒くなってまたホールに戻るの繰り返しです。その間に、何百人という観光客が、観光バスでやってきては、いれかわりたちかわり、モニュメントの前で写真を撮っていきました。あんまり長居していると、怖かったはずのトロル(ホールの中にもしっかりいる)がかわいく見えてくるから不思議です。
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そして、夜中0:00。雨はやみましたが、残念ながら、この日は雲に隠れて、真夜中の太陽が拝めませんでした。みんな残念そうでした。
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明日は、バスで国境を越え、フィンランドのロヴァニエミへ向かいます。つづく。

なんぞこれ

先週末、オーフスで見つけた、IKEAの看板ならぬ看机。高さ3mくらいありました。
ほかの町にもおいてあるんでしょうか?
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プロフィール

syltetoejsglas

Author:syltetoejsglas
はじめまして。syltetoejsglas (デンマーク語で「ジャムの瓶」の意)です。大学でジャム瓶を使って実験をしていたので、こういう名前です。
現在、デンマークでの大学院生生活を終え、プータロー生活を1年近く大満喫の後、日本帰国。4月から専門職で社会人復帰しています。
このブログは、デンマークなのにデンマーク人にすらデンマークと思われていない(?)デンマーク最北部での野趣あふれる生活を懐かしみつつ、私のいまだ不慣れな日本での日常生活を淡々と綴るものです。

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